よく見られる病気や症状
インフルエンザと予防接種 2018.10
1. インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することによって起こります。
流行は、初冬から春先にみられます。
○症状 ふつうのかぜに比べて症状がひどくなります。
熱・・・さむけと高熱、3~5日
苦・・・全身がだるい、食欲がない
痛・・・頭痛、手足の筋肉痛、腰の痛み
腹・・・おなかが痛い、吐く、下痢
咳・・・のどの痛み、鼻水、咳
○短時間で診断と早期治療
インフルエンザかどうかは、鼻汁を検査すると、10分前後で診断できます。
診断し早期に治療薬を飲みめば、症状を軽くすることができます。
2. インフルエンザにかからないために
○栄養と休養を十分摂る
○人混みを避ける
○適度な温度・湿度を保つ
○外出後の手洗いとうがいの励行
○マスクを着用する
○予防の基本は、流行前に予防接種を受けることです
3.インフルエンザ予防接種の有効性
予防接種を受けてから抵抗力がつくまでに2~3週間かかり、その効果が持続する期間は約5ヶ月間とされています。インフルエンザが流行する前の12月中旬までに接種を受けておくことが必要です。
また、風邪をこじらせやすい人、気管支喘息、心臓病や糖尿病のある人は、インフルエンザにかかると悪化しやすいので、ぜひ予防接種を受けましょう。
接種回数は、12歳までの方は2回、13歳以上の方は原則1回です。
インフルエンザの予防について
今年もインフルエンザの季節となりました。
インフルエンザの予防は
・予防接種
・マスクと手洗いやうがい
・人混みを避ける
などです。
★ワクチンは12月中旬まで済ませましょう★
ポリオとワクチンについて
芳泉すこやかニュース第46号より
ポリオ(急性灰白髄炎)という病気
ポリオは、ポリオウイルスが口から入り、のどや腸内で繁殖する病気です。9割以上の人は症状がなく(不顕性感染)、4~8%の人は風邪症状(発熱、頭痛、嘔吐など)が現われます(表1)。
しかし、ポリオウイルスが腸ではなく、脊髄や脳へ到達すると、その部分の細胞が破壊されます。脊髄の運動神経(脊髄前角細胞)はポリオウイルスに障害されることが多く、麻痺をおこします(表2)。特に5歳未満の子供は本疾患にかかりやすいので「小児麻痺」とも呼ばれますが、大人のポリオもあります。
治療について
有効な抗ウイルス薬はなく、感染予防が重要です。ポリオワクチンにはこれまで経口生ポリオワクチンが使用されていましたが重大な副反応(永続性の麻痺)が現れることがまれにありました。
そこでこの経口生ポリオワクチンを改良した、不活化ワクチンが開発されました
日本でもH24年9月から接種が始まりました。
次に接種スケジュールを掲載しています。
ポリオワクチン
対象年齢:生後3カ月~90カ月(7才6カ月)未満
標準的な接種期間と回数:3~8週までの間隔を空けて3回
初回終了後6カ月以上の間隔を空けて1回。計4回です。
子宮頚がんとワクチンについて
芳泉すこやかニュース 第44号より
子宮頸がんとは?
子宮は、女性だけにある大切な臓器です。この子宮の入り口付近、「子宮頚部」にできるがんを「子宮頸がん」といいます。
がんになる経過は解明され、ワクチンで予防するか、健診で早期に発見すれば治療することができます。
どんな人がなりやすい?
子宮頸がんは性交経験がある女性なら誰でもなる可能性があります。
最近は20代から30代の女性の発症率が増加しています。
子宮頸がんの症状
子宮頸がんは、初期には全く症状がなく、早期発見には健診が必要です。
初期の症状
・多くは無症状
進行した症状
・性交時出血
・おりものの異常(茶褐色、黒褐色のおりものが増える、、)
・不正出血(月経以外の出血)
・下腹部や膝の痛み など
子宮頸がんの原因はウイルス
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。
性交渉によって感染します。このウイルスによる感染はワクチンにより防ぐことが
できます。
予防接種について
発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)の中でも特に子宮頸がんの原因として最も多く報告されているHPV16型と18型の感染を防ぎます。
◇対象年齢:中学1年生(13歳相当)から高校1年生(16歳相当)
◇接種方法 初回→2ヶ月後→6ヶ月後の3回 (ガーダシル)
インフルエンザについて
芳泉すこやかニュース 第43号より
予防が大切 インフルエンザ
外出から帰ったら 手洗い
石けんやハンドソープを使って、最低15秒以上手のひらだけでなく、手の甲、指の間やつめの間、手首までしっかり洗いましょう。洗った後は、清潔なタオルなどで水分を十分ふきとります。
人ごみではマスク、咳やくしゃみが出とき 咳エチケット
咳エチケット:人に向かって咳やくしゃみをしないこと。とっさに出そうなときは、周囲の人から顔をそらし、手や腕などで口・鼻をおおいます。咳やくしゃみが続くときはマスクをしましょう。
風邪とインフルエンザの違い
区分 |
風邪 |
インフルエンザ |
症状 |
鼻水やのどの痛みなどの局所的症状 |
38℃以上の発熱や咳、のどの痛み、全身の倦怠感や関節のいたみなどの全身症状 |
流行の時期 |
一年を通しひくことがあります |
1~2月に流行のピーク。ただし、4月、5月まで 散発的に流行することも |
おととし発生の「新型インフルエンザ」はどこに?
2009年に登場した新型インフルエンザは、本年4月1日以降、通常の季節性インフル
エンザとして取扱い、名称は「インフルエンザ(H1N1)2009」になっています。
インフルエンザに負けないカラダをつくる
体の抵抗力を高めるために、バランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
自分のからだを守り、他の人にうつさない
・具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
・人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
・安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが重要。
・水分を十分に補給しましょう。お茶やスープなどの冷たいものでもかまいません。
・咳が出ているときは、熱が下がっても5日間は家にいましょう。
ウイルスを周囲にまき散らせないために!